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管理が大変な雑草についてて

 

 

こまっちゃった・・・


庭工事で一番多い相談事・・・ そうです・ お庭の草むしり対策!!

暖かくなってくると、一気に生えてくる雑草たち・・抜いても抜いても生えてきて、本当に厄介ですよね。

実際、お庭や外構の相談の中でも雑草を何とかしてほしい生えないようにできないか? など雑草にお困りの方々が非常に多いこと。

すぐ思いつくのは除草剤で雑草を枯らすことですが、最近の除草剤は昔と違って毒性はそれほど強くはありません。しかし小さなお子さんがいる家庭や環境への影響、それに手間暇を考えたら簡単には出来ないのでは・・・・

 

そこで、お庭や住宅まわりに対する雑草対策のあれこれをご提案です。

雑草を生えにくくするには?

まず、どうやって雑草が生えるのかというと

①雑草の種がお庭につく(土につく)・・・風や鳥等によって種が運ばれてきてお庭で芽を出します。

②成長して生い茂る・・・生い茂った草はまたそこで種を落としさらに生い茂っていきます。

ざっと説明するとこんな感じで草むしりをしないと雑草がどんどん増えていき最後は手に負えなくなることが多いです。

では、雑草を生えにくくするには

①雑草の根が張りにくい構造にする。

②雑草の種などが飛んできても根付かないように土の部分をなくしてしまう。

これを満たすもの(構造)にすると雑草は生えにくくなります。

 

しかし、ここで注意です。どんな雑草対策をしても1年中、100%雑草が生えないお庭は無理だと理解ください。例えコンクリート等で施工当初は完璧に抑えたとしても、ひび割れた部分や脇にたまった少量の土の部分から雑草は生えてきます。ただ、きちんと対策をすると想像以上に雑草を抑え大変な草むしりからの解放ができます。・・・それも強力に・

 

どんな雑草対策があるの?(雑草対策施工のあれこれ)

いろんな雑草に対する対策を効果・コスト・見栄えなどを説明しながらご紹介します。(経験による個人的な主観であることををご了承ください。)

固める土系の舗装(雑草アタック)

土系舗装・・雑草アタック
土系舗装・・雑草アタック

効果・大 コスト・中 見栄え・中

 

土の自然な風合いを残したい。コンクリートで固めたりして堅いイメージになるのもちょっと・・そんなお客様にピッタリです。お庭にも合いますし防草効果も高いです。庭の路地の園路に使用したりもします。

難点としては、湿気の多い場所では避けた方がよいかと・・数年で苔むしたり壊れてきたりすることもあります。できれば暗渠排水(土の下に排水管を設けること)を設置したりして湿気を取り除いた方が長持ちします。

 

雑草アタック
雑草アタック

雑草アタック

 

厳選された良質のマサ土と竹短繊維と海水から抽出した固化材をミックスした

セメントを使わない、天然素材だけで作られた透水性の自然土固化舗装材です。

施工は敷きならして軽く転圧し水を散水するだけ・・これで自然な土の色のまま固まります。

注意点は施工時に水をまいてからは整形が難しくなることから散水前のきれいな敷均しが

大事になってきます。

セメント系の固化材を使用しないためリフォーム時にも発生材が産廃品目になりません。土と同じ扱いになります。

 

固める土系の舗装材は他にもいくつもありますがそのほとんどが固化材にセメントを使用しているため、リフォーム時には産廃品目となり厳正な処分が求められます。


防草シート(防草シート+化粧砂利敷き)

防草シート 防草シート+化粧砂利敷き
防草シート 防草シート+化粧砂利敷き

効果・大 コスト・小 見栄え・中

その名のとおり草が生えるのを防ぐシートです。雑草対策の中では施工は容易な方でコストも一番少なくて防草効果も高いです。耐久性も選べて長持ちします。見栄えをよくしたい時や、より耐久時間を延ばしたい場合などは化粧砂利などを敷きこんで効果を高めます。化粧砂利は好みで選べるところもいいですね。施工は容易・・といいましたが、あくまでもプロがする場合の話です。個人でされる場合は下水管の立上や桝など障害物の部分を隙間なくきれいに張り付ける必要があります。化粧砂利も当社では生産者より大量に仕入れてコストを抑えます。個人でホームセンターとかで用意される方もいますが、袋入りで相当な量のため逆にコンクリートが打てるぐらい・・あるいはそれ以上の費用になったりすることも・・・プロに頼まれることをお勧めします。

防草シート(スタンダードタイプ・強力タイプ)
防草シート(スタンダードタイプ・強力タイプ)

グリーンビスタ防草シート

耐久性に優れ、抜群の透水性(水を下に透す性能)と強度を有してあらゆる場面で使用できます。スタンダードタイプと強力タイプの2種類があり、スタンダードでは砂利下で20年以上、暴露(敷砂利無し)状態で3~5年の耐久性があります。強力タイプはその上位版で生地が厚くなり砂利下で30年以上、暴露状態で10年の高耐久です。当社では、コストの面も考慮し、砂利下にする場合はスタンダードタイプを、そのまま暴露で防草シートのみの場合は強力タイプをお勧めしています。色もグリーンとブラウンの2色から選べます。

ホームセンター等に安めの市販のタイプもありますが、経験上質が違うのと防草といいながら草が生えてくるのが多いように感じお勧めしていません。

 

コンクリート舗装

コンクリート舗装 (コンクリートハケ引き仕上げ・コンクリート洗い出し仕上げ)
コンクリート舗装 (コンクリートハケ引き仕上げ・コンクリート洗い出し仕上げ)

効果・大 コスト・中 見栄え・小

 

土の部分をなくしすべてコンクリートにする方法です。防草効果は最高に高く強度もあり耐久性もあります。ただし駐車場はコンクリートだけでもいいですが、お庭や家の周りとなるとデザイン次第で無機質になり殺風景なお庭を長年見ることになり残念な結果になりかねません。日差しの照り返しもあり家の中の温度の上昇も発生します。特に西側のお部屋は・・・

デザインする場合は、人工芝や目地にタマリュウなどの悪条件でも育つグリーンの植え込みなどデザインに配慮しながらの施工がいいと思います。

人工芝

人工芝(リアリーターフ)
人工芝(リアリーターフ)

効果・大 コスト・大 見栄え・大

防草効果も高くデザイン性も高いお庭にはもってこいの製品です。まるで手入れが行き届いた天然の芝生以上に芝生してます。(!?) 耐久性も高く15年は持てる製品がたくさんあります。

コンクリートを下地にしたり土の上に防草シートを張り付けその上にボンドで張りつけたりします。イメージでは簡単に施工できそうですが土に直接したり防草シートに張り付けたりする場合は下地の整地がすべて!?といっても過言ではありません。凸凹が全くない状態まで整地(足跡もつかないぐらい・・)し貼り合わせていきます。個人でされて失敗された方をたくさん見てきました。できればプロにお任せを。当然、肥料も水かけもいらないメンテナンスフリーです。

 

 

人工芝(リアリーターフ 抗菌仕様)
人工芝(リアリーターフ 抗菌仕様)

リアリーターフ

 

耐候性高いポリエチレン・ポリプロピレンのパイル(芝毛)を使用し、長期的な景観を維持します。水抜き穴が10cmピッチで開いており透水性も高く、自然に浸透して雨水時に水溜りになりにくい構造となってます。4色の異なる色合いのパイルを使用して芝生のリアル感が半端ないです。芝高はパター用の10mm、広場用の25mm・40mmの3つの中から選べます。また、他のメーカーにはない抗菌仕様となっていてお子様やペットにも安心して遊んでいただけます。

各種雑草対策の施工例はこちら

その他の対策 & おまけ

除草剤散布・・・・・

化学薬品の除草剤を散布すれば時間も短縮できて楽に除草ができます。しかし、長年使用すると当然土壌の汚染が心配になってきます。

お子様やペットなどへの悪影響も考えられます。芝生管理等の特殊な場合を除いて個人の住宅ではなるべく控えるかプロに頼まれた方がいいと思います。

 

熱湯撒布・・・・・・

熱いのに注意して散布すれば特に危険もなく葉っぱの厚みが薄い植物や狭い面積では効果があります。しかし枯らすのは葉っぱのみで根は確実に残ります。気が付いたときには次の雑草が生えてきます。

 

塩を撒くもしくは塩水を散布・・・

植物を枯らす・・あるいはそこに植物を生えさせたくないときには有効な方法ですが・・・造園業者としては一番お勧めしません。

塩は土壌内に残る性質があり散布するたびに塩分濃度だけ上がり極度なアルカリ土壌になります。こうなると雑草どころか普通の木も育ちません。雑草を枯らした後に花や野菜を植える予定があったり、庭をつくったり植木を植えたりするには相当な深さの土を入れ替えなければならないためかなりのコストが発生します。何よりも環境は確実に悪くなります。