和庭の主役級の樹木から主役を引き立てる名脇役まで幅広くご紹介します。
クロガネモチ
常緑小高木
開花期 5月~6月
樹高 2m~8m
“苦労なく金持ち”に通じる名前から縁起の木として知られています。秋から冬にかけ雌株には真っ赤な実がなり、さみしくなりがちな冬の庭を彩ります。この実を鳥がよく好むので、運が良ければ鳥の糞から発芽し、勝手に増えていきます。
クロマツ
常緑中高木
開花期 4月~5月
樹高 2m~8m
昔から日本庭園の主役として用いられている樹木です。幹を曲幹、直幹に仕立てられた樹形をよく見かけます。別名“男松”と呼ばれ、亀甲状にはがれる暗黒色の樹皮や豪壮な葉姿が力強く、その名の通り男らしいです。
ゴヨウマツ
常緑中高木
開花期 5月
樹高 2m~8m
生長が遅いく、美しく仕立てるには時間と費用がかかります。そのためある程度大きさのあるゴヨウマツは庭木として価値があり高価です。
モッコク
常緑中高木
開花期 6月~7月
樹高 2m~8m
厚く光沢のある葉と非常に端正な樹形から庭木の王と呼ばれてきた名木です。昔はモチノキ、モクセイとともに庭づくりには欠かせない樹種のひとつとされていました。赤みを帯びた緻密で硬いモッコクは沖縄の首里城では建築材として使用されました。
マキノキ
常緑小高木
開花期 5月~6月
樹高 2m~8m
マキノキは大気汚染や潮風に強く丈夫なため、生垣によく使用されます。庭木としては仕立物中心で、自然樹形で使うことはほとんどありません。日陰にも耐えるので北側の目隠しなんかに最適です。
クロチク
常緑高木
樹高 3m~5m
葉の緑と棹の黒のコントラストが綺麗で、より緑が映えます。和モダンな庭や坪庭にピッタリな1本です。
シュロチク
常緑低木
樹高 1m~5m
すっと伸びた葉がヤシの葉に似ており、木の姿が竹を思わせることから名が付きました。観葉植物として室内で飾られることが多いですが、日陰に強いため、日が当たりにくい坪庭や、北側などにも植えられます。
シャクナゲ
常緑低木
開花期 5月~7月
樹高 1.5m~4m
花の女王と目されるシャクナゲは、大きく華美な花弁が印象的です。ピンク、真紅、青紫、黄白など多彩な花色があり、豪華な花は庭をあざやかに飾ってくれます。
ジンチョウゲ
常緑低木
開花期 3月~4月
樹高 1m~2m
春先に香りの強い花を付けます。香りが良いことから、香料の“沈香”と“丁字”に例えられこの名がつけられました。外側は紅紫で内側は白の花は、濃い緑の葉とよく合います。
フイリアオキ
常緑低木
開花期 3月~5月
樹高 1m~2m
アオキの斑入りです。アオキつややかな緑も素敵ですが、黄色と緑のコントラストも綺麗です。和庭によく使われるアオキですが、斑が入るだけで洋風の庭でも活躍してくれます。冬場に実る真っ赤な実は寂しくなりがちの冬の庭にアクセントをくれると思います。
ハクサンボク
常緑低木
開花期 3月~4月
樹高 2m~6m
葉に光沢があり遠目にも美しく、秋になる真っ赤な実が山を照らすことから九州ではヤマテラシ(山照らし)と呼ばれています。ガマズミによく似ていますが、ガマズミは落葉です。